
文学が祈りになるとき――ガザの若き作家たちによる23篇を収めた『物語ることの反撃』レビュー
評者:千種創一(歌人・詩人)
『物語ることの反撃』リフアト・アルアライール 編藤井光 訳岡真理監修・解説 評:千種創一(歌人・詩人) 現代パレスチナを代表する詩人リフアト・アルアライール編み遺した、ガザの若き作家たちによる23篇を収めた作品集『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』(藤井光 訳、岡真理
2025.02.25書評
評者:千種創一(歌人・詩人)
『物語ることの反撃』リフアト・アルアライール 編藤井光 訳岡真理監修・解説 評:千種創一(歌人・詩人) 現代パレスチナを代表する詩人リフアト・アルアライール編み遺した、ガザの若き作家たちによる23篇を収めた作品集『物語ることの反撃 パレスチナ・ガザ作品集』(藤井光 訳、岡真理
2025.02.25評者:はらだ有彩(テキストレーター)
『熊はどこにいるの』木村紅美 著 評:はらだ有彩(テキストレーター) 独創的な小説世界で注目される作家・木村紅美による最新作『熊はどこにいるの』が刊行。本作の魅力をテキストレーターのはらだ有彩さんが語る。 *** 先日、薬局で順番を待ってい
2025.02.20評者:榎本空(人類学者)
『DTOPIA』安堂ホセ 著 評:榎本空(人類学者) 文藝賞出身の気鋭作家・安堂ホセによる最新作『DTOPIA』が刊行。同書は第172回芥川龍之介賞の候補作に選出された。本作の魅力を人類学者の榎本空さんが語る。 *** 安堂ホセの
2025.02.17評者:高瀬隼子(作家)
『ナチュラルボーンチキン』金原ひとみ 著 評: 高瀬隼子(作家) 平木直理(ひらきなおり)がヒーローだった。登場した時は正直警戒した。スケボーで通勤し、転んで捻挫したことを理由に在宅勤務を希望する入社五年目の編集者ってやばいやつでしょと思った。平木は確
2024.11.19評者:雨宮純(ライター)
『スメラミシング』小川哲 著 評: 雨宮純(ライター) 「ワン、ツー、スリー、フォー、光の戦士!」「皆さんは光の戦士です」 これは、筆者が陰謀論関連のデモや集会で耳にしてきた言葉である。世界は闇の勢力によって支配されているが、覚醒者である光の戦士たちが集
2024.11.18評者:宮田愛萌(タレント・作家)
『雷と走る』千早茜 著 評: 宮田愛萌(タレント・作家) 犬が人間と違うということはよくわかっていた。私の家にも犬がいる。小さくてほやほやと甘やかされた七キロのダックスで、ハウスの段差につまずいて転んだり、ベッドから落ちたりするどんくさい犬。それでも犬
2024.11.15評者:古賀及子(ライター、エッセイスト)
『下町サイキック』吉本ばなな 著 評:古賀及子(ライター、エッセイスト) 見えないなにかが見えてしまう中学生のキヨカと、その能力を理解しながら繊細な成長をあたたかく見守る、近所で自習室を運営する友おじさん。下町で生活感をもってそれぞれに暮らすふたりは、日々理屈で
2024.08.28評者:児玉雨子(作家、作詞家)
『ほどける骨折り球子』長井短 著 評:児玉雨子(作家、作詞家) 「きっと何者にもなれないお前らに告ぐ」という名台詞がアニメファンの間で話題になったのは何年前のことだろう。顧みれば、当時の社会は「何者かになるべきである」という課題に頭のてっぺんまで浸されていたように
2024.08.27評者:小倉拓也(フランス哲学研究者)
『非美学』福尾匠 著 評:小倉拓也(フランス哲学研究者) 迷宮のような本だ。迷宮は、複雑で出口を見いだすことが困難な建築物だが、実際には分岐のない一本道である。ボルヘス的な直線ではない。一本道である。私にとってこの本は、一本道だと信じることでしか歩きとおすことが
2024.08.27評者:島本理生(作家)
『ソフィアの災難』クラリッセ・リスペクトル 著福嶋伸洋/武田千香編 訳 評:島本理生(作家) クラリッセ・リスペクトルの小説を途中まで読んだという友人が言った。「難解だけど、自分の中でピースが一つ合ったら、その瞬間にすべて理解できるような気もする」 それはリスペク
2024.08.23