私が薦める河出の本【石井光太さん】
石井光太
『黒檀』リシャルト・カプシチンスキ 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集、2010年「日本で刊行される世界文学全集に、カプシチンスキの著作が入ることは、文学、そしてノンフィクションの世界の幅を大きく広げるものだと思う。」(石井光太)『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散
2016.02.26創業130周年記念
石井光太
『黒檀』リシャルト・カプシチンスキ 工藤幸雄/阿部優子/武井摩利訳池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集、2010年「日本で刊行される世界文学全集に、カプシチンスキの著作が入ることは、文学、そしてノンフィクションの世界の幅を大きく広げるものだと思う。」(石井光太)『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散
2016.02.26鎌田實
『服従』ミシェル・ウエルベック 大塚桃訳、佐藤優解説2015年「人間は政治や経済や性を通して「服従」の関係をつくったが、そこから自由を目指していた。仏にイスラム政権が誕生。イスラムという絶対神による「服従」が始まる。ゾクゾクするほどおもしろい。」(鎌田實)『内臓とこころ』三木成夫河出文庫、2013年
2016.02.26谷川直子
『東京プリズン』赤坂真理河出文庫、2014年「16歳の少女が天皇の戦争責任について語る衝撃作。人と群れなくても正論を紡ぎ出し戦うことができるということ、論理的であることの意味を教えてくれる。何度でも読みたい。」(谷川直子)『ピン・ザ・キャットの優美な叛乱』荻世いをら2013年「猫と暮らしてどこまで人
2016.02.23大石圭
『愛人 ラマン』マルグリット・デュラス 清水徹訳河出文庫、1992年「22年前、文藝賞でデビューした直後に読みました。訳が美しいのです。まだ自分の文体というものが定まっていなかったということもあって、この翻訳には強く影響されました。」(大石圭)『O嬢の物語』ポーリーヌ・レアージュ 澁澤龍彦訳河出文庫
2016.02.23山崎ナオコーラ
『唐草物語』渋澤龍彦河出文庫、1996年「「飛んだり飛んだり、や、飛んだり。」(「空飛ぶ大納言」)などの名フレーズがたくさん収まっています。河出文庫の渋澤龍彦作品は、私にとってどれも青春の書です。」(山崎ナオコーラ)『徹底抗戦! 文士の森』笙野頼子2005年「作家って自由なんだ、なんだって書いていい
2016.02.19中原清一郎(外岡秀俊)さん
『アデン、アラビア』ポール・ニザン 小野正嗣訳池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第1集10巻、2008年「「青春の一冊」を挙げろと言われたら、迷いなくこの本を推したい。欧州から酷暑のアデンへ。二十歳の旅人は、清冽なまなざしで、「永遠」の形象をとらえた。」(中原清一郎(外岡秀俊))『図説 イギリスの
2016.02.19北代美和子
『夢の宇宙誌』澁澤龍彦河出文庫、2006年「今から半世紀前、魅力的な表題と奇妙な挿絵に惹かれて読み始めたこの本で、私は足穂を、バルテュスを、ダレルを、そして人生で偏愛してきた多くの芸術家の名を知ったのである」(北代美和子)『アレクサンドリア四重奏(全4巻)』ロレンス・ダレル 高松雄一訳2007年「地
2016.02.16角田光代
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック 青山南訳河出文庫、2010年「サル・パラダイスと同世代で読んで、私もこんなふうに生きたい、生きようと思った。二十年後に新訳で読み返して、こんな暮らしはまっぴらだと思った。私自身の成長と変容を見せてくれる小説。」(角田光代)『西瓜糖の日々』リチャード・ブローテ
2016.02.16石原千秋
『オックスフォード大学・ケンブリッジ大学の入試問題 あなたは自分を利口だと思いますか?』/『ケンブリッジ・オックスフォード 合格基準』ジョン・ファーンドン 小田島恒志/小田島則子訳2011年/2015年「オックス・ブリッジで実際に出された口頭試問の問題集だ。「正解」はない。議論のための議論で頭を鍛え
2016.02.15小手鞠るい
『あられもない祈り』島本理生河出文庫、2013年「言葉では表現できないようなものを、ぎりぎりのところまで追い詰めて、言葉にしようとしているこの作家の「ぎりぎりの言葉」に、私はいつも圧倒され、打ちのめされている。」(小手鞠るい)『小川洋子の偏愛短篇箱』小川洋子編著河出文庫、2012年「いつ、どこで、何
2016.02.15