単行本

勝てば神。負ければただの負け犬だ。|期間限定公開『俺の残機を投下します』スピンオフ/ステージ0 第一話

ヒットメーカー・山田悠介、感動の最新小説『俺の残機を投下します』2020年7月14日(火)より全国順次発売!著者「新境地」と評された大ヒット作『僕はロボットごしの君に恋をする』(以下、『僕ロボ』)から3年。河出書房新社は、人気作家・山田悠介の最新作『俺の残機を投下します』を2020年7月14日より全

【大反響、続々重版!】「ひとのことモノじゃなくてひととして見ろ」この意味がわからない人ほど手に取ってみてほしい『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生

2020年3月の刊行以来、数多くの反響をいただき、5月現在3刷が決まった大前粟生さんの小説集『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』。書評とインタビューをまとめました。随時更新いたします。◆新聞、雑誌等で紹介多数!気鋭の新人による、「どうしても鈍くなれない若者たちの物語」を集めた繊細な作品集。家の中でク

在日韓国人が直面する現実のディストピアを描いた青春群像劇――李龍徳 著『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』

日本のディストピア・ナウ「こういった『尋常ならざる事態』になると、マイノリティの案件は後回しに。そして、ヘイトのスケープゴートになる」 数日前に、在日韓国人の知人から送られてきたメッセージの一文だ。私たちは、レイシストの歴史歪曲への反撃に関わる、ある計画を一緒に進めていたのだが、ことごとく一時停止を

母親に「ヘンタイ」と言われたオカルト嗜好を持った少年の半生 身が凍るようなラストを突き付ける一冊――吉村萬壱 著『流卵』

突き付けられるラスト 執拗な描写の連続に疲弊する。事情や心情をどうして作者はここまで深掘するだろう。それも独特の比喩を折り込みながら、登場人物の言葉を不気味に擬音化しながらの深掘だ。読む者を自己の深淵まで連れ込まないと気が済まないのか。しかもその深淵は作者の少年時代、読む者を赤面させるような深淵だ。

女装パフォーマー・ブルボンヌが、異性装者のアイデンティティと愛を巡る物語を読む――山下紘加 著『クロス』

いつだって「男と女」は私たちの中にいる「クロスドレッサー」という言葉がある。簡略に訳せば「異性装者」。今作品名もこれを踏まえて付けられたものだと思うが、当事者以外でこの言葉を知っているのはかなりの通だ。シンプルに異性装をすることだけを表したこの単語には、同性愛やトランスジェンダーなどの意味は含まれて

作家の中村文則さん、女優の秋元才加さんも注目の一作! 異性装者のアイデンティティと愛を巡る物語『クロス』(山下紘加)、冒頭20ページ公開

2015年、少年の人形への愛と衝動を描いた『ドール』で第52回文藝賞を受賞し、鮮烈なデビューを果たした小説家の山下紘加さん。今年4月17日、単行本二冊目となる中編小説『クロス』を刊行しました。刊行を記念し、『クロス』の冒頭20ページ分を公開いたします。本作の主人公は、ふとしたきっかけで女性の格好をす

生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子

昨年、毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞し、この春に英訳が刊行され、The New York Timesをはじめ、The New Yorker、VOGUE といった主要メディアに書評やインタビューが掲載されるなど、海外でも大きな話題になっている川上未映子さんの『夏物語』(文藝春秋・刊)。この作品

今回も予言の書? 『帰ってきたヒトラー』著者6年ぶり新作! 難民キャンプ15万人がアフリカ→ドイツ1万キロを徒歩踏破!『空腹ねずみと満腹ねずみ』訳者あとがき

 本書『空腹ねずみと満腹ねずみ(原題:Die Hungrigen und die Satten)』は、『帰ってきたヒトラー(原題:Er ist wieder da)』の著者ティムール・ヴェルメシュの二作目の小説である。  ドイツで二〇一二年に発表された『帰ってきたヒトラー』は、終戦直前に自殺したはず

そもそも、この国にとってオリンピックとは何なのか【吉見俊哉『五輪と戦後――上演としての東京オリンピック』刊行記念 著者インタビュー】新型コロナウイルスによって開催延期になったいまこそ改めて考えたい

――本書を脱稿されたあとに、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、東京オリンピックは延期となりました。パンデミックのさなかに、本書を世に問うことになりました。 吉見 この本を脱稿したのは、2月24日、予定されていた開幕日のちょうど5ヶ月前でした。この時点で中国の武漢は封鎖されており、この

ジェンダーをテーマにした小説に、ハロプロの名作詞家・児玉雨子が胸を痛めた理由

 帯やSNS等で「ジェンダー文学」と紹介された表題作をふくめ四編が収録された本書だが、その全体を鳥瞰すれば、境界、あるいはアイデンティティも主題のひとつだろう。ジェンダーは自己同一性に抱えられながら、同時にそれを深く穿つ要素でもあるのだが。 ことばは、わたしとあなたを分かち、互いが別個体なのだと再認

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