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はっとりさんちの狩猟な毎日 刊行記念著者インタビュー

イラストレーター・服部小雪さんは、サバイバル登山で知られる服部文祥さんの妻であり、3人のお子さんの母でもあります。ニワトリを卵から育て、シカをさばき、子どもの弁当にヌートリアを入れる……そんな日々について、イラストと文章で描いた『はっとりさんちの狩猟な毎日』について、お話を伺いました。 ―

すべてのバレエ愛好家に捧ぐ 世界初の図鑑が11月発売!『バレエ大図鑑』

すべてのバレエ愛好家に捧ぐーー画期的な切り口でバレエのすべてを網羅した世界初の図鑑!2019年11月上旬発売!バレエ大図鑑ヴィヴィアナ・デュランテ=総監修  森菜穂美=日本語版監修【本書の特徴】●バレエの誕生から現代まで、バレエの歴史に沿って、70以上の重要作品を 世界的視点で完全網羅 ●チャイコフ

【試聴あり!】幻の音源、発掘!『古今亭志ん朝 二朝会 CDブック』特設ページ

幻の音源、発掘! 志ん朝30代、若き日の天才伝説復活! 若くして既に名人の風格をまとった、奇跡の高座がここにある。 _好評発売中!1969年7月から74年12月まで、全29回にわたり、五代目春風亭柳朝と古今亭志ん朝によって行われた伝説の落語会 「二朝会」。――躍進著しい二人が切磋琢磨したこの会は、い

感情を言語化するまでの距離──ミヤギフトシ 著『ディスタント』書評

 恋愛、友情、家族のような「親密さ」をめぐる話は、なかなか深掘りして話しにくい。友人など近しい相手にならできても、仕事つながりの場だと、避けたり。生活の中のささやかな出来事や、セックスが絡んでくると、内実の説明に言葉が尽くせない場合が多い。論理が及ばないところがある。他方、「彼氏・彼女がいるのかどう

傾聴されなかった者たちの語り──赤坂真理 著『箱の中の天皇』書評

 まだ返事をしていない、と思っている。あの夏、話しかけてくれた人に、私はまだ返事をしていない。「個人として考えてきたこと」を命がけで打ち明けてくれた人に、私は何を返せるだろうか。その道は閉ざされているのに。幾重にも隔てられたかの人と私の間には、しかし紐帯(ちゅうたい)があるのだという。血の通った肉体

アイデンティティに苛まれて──町屋良平 著『ぼくはきっとやさしい』書評

 本作のキーワードは「男メンヘラ」。「メンヘラ」って今や多くの人が使いますが、実ははっきりとした定義がない曖昧な言葉です。でも通底した雰囲気はあって、孤独、不安、卑屈、不安定など、生きづらさを感じさせます。その要因となる様々なものの中の大きな一つが、「自分とはなんぞや」という哲学のような問題。個人差

僕の居た場所──高山羽根子 著『居た場所』書評

「初めてのひとりで暮らした場所に、もう一度、行きたい」登場人物の小翠(シアオツイ)がいう。語り手の〈私〉も仕事を休んで小翠と共にいくことにするのだけれど、旅程を調べているとき、小翠が暮らしていた一帯の地図が見えなくなっていることに気づく。故郷ではなく、居た場所の情報が消えている。『居た場所』の表題作

上演は「字」で繰り返される──柳美里『町の形見』書評

 書評を任されておきながら、正直に白状すると、実はこの本と正面から向き合うことができていない。まだ冷静に読めないのだ。本の中に震災に関する詳細な記述があり、しかもそれらがみな実際に被災した七人の体験として書かれている。実際にそれを体験した人の悲しみやご苦労を考えると、わけのわからないものが胸にこみ上

多視座で世界を捉え直す試み──陣野俊史『泥海』書評

 二〇一五年一月七日。フランス、パリの風刺新聞社「シャルリー・エブド」襲撃事件およびユダヤ系食品スーパー襲撃事件。イスラム過激派による犯行として日本でも連日報じられたことを記憶している人は多いだろう。この事件は表現の自由論争を引き起こしたが、『泥海(どろうみ)』ではそこには重きを置かず、犯人たち及び

文芸季評 山本貴光「文態百版」:2018年12月~2019年3月 女の地獄巡り・言語・技術的無意識

1 評する者が評される文章を読み始める。書き手の言葉の調子と、読み手の意識の状態とは大きさと回転速度の違う二つの歯車のようだ。はじめはどこで接し合えばよいか分からず、それでも読み進めるうちにやがて眼や意識が文章に慣れて歯車がかみ合いぐんぐん先へ運ばれていくこともあれば、どこまで行ってもちぐはぐでガタ

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