高橋源一郎氏による『そして、みんなバカになった』「はじめに」全文公開
高橋源一郎
小説・評論・エッセイ・古典の現代語訳・マンガ・イラストなど、幅広い領域で活躍された橋本治さん。2019年1月29日に惜しまれながら逝去されたあとも、その存在の大きさは増すばかりです。 2020年4月末に刊行した、橋本治さんのインタビュー集『そして、みんなバカになった』(河出新書)も数多くの
2020.06.03単行本
高橋源一郎
小説・評論・エッセイ・古典の現代語訳・マンガ・イラストなど、幅広い領域で活躍された橋本治さん。2019年1月29日に惜しまれながら逝去されたあとも、その存在の大きさは増すばかりです。 2020年4月末に刊行した、橋本治さんのインタビュー集『そして、みんなバカになった』(河出新書)も数多くの
2020.06.03山田悠介
ヒットメーカー・山田悠介、感動の最新小説『俺の残機を投下します』2020年7月14日(火)より全国順次発売!著者「新境地」と評された大ヒット作『僕はロボットごしの君に恋をする』(以下、『僕ロボ』)から3年。河出書房新社は、人気作家・山田悠介の最新作『俺の残機を投下します』を2020年7月14日より全
2020.05.29編集部
2020年3月の刊行以来、数多くの反響をいただき、5月現在3刷が決まった大前粟生さんの小説集『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』。書評とインタビューをまとめました。随時更新いたします。◆新聞、雑誌等で紹介多数!気鋭の新人による、「どうしても鈍くなれない若者たちの物語」を集めた繊細な作品集。家の中でク
2020.05.28評者・加藤直樹
日本のディストピア・ナウ「こういった『尋常ならざる事態』になると、マイノリティの案件は後回しに。そして、ヘイトのスケープゴートになる」 数日前に、在日韓国人の知人から送られてきたメッセージの一文だ。私たちは、レイシストの歴史歪曲への反撃に関わる、ある計画を一緒に進めていたのだが、ことごとく一時停止を
2020.05.28評者・赤松利市
突き付けられるラスト 執拗な描写の連続に疲弊する。事情や心情をどうして作者はここまで深掘するだろう。それも独特の比喩を折り込みながら、登場人物の言葉を不気味に擬音化しながらの深掘だ。読む者を自己の深淵まで連れ込まないと気が済まないのか。しかもその深淵は作者の少年時代、読む者を赤面させるような深淵だ。
2020.05.27評者・ブルボンヌ
いつだって「男と女」は私たちの中にいる「クロスドレッサー」という言葉がある。簡略に訳せば「異性装者」。今作品名もこれを踏まえて付けられたものだと思うが、当事者以外でこの言葉を知っているのはかなりの通だ。シンプルに異性装をすることだけを表したこの単語には、同性愛やトランスジェンダーなどの意味は含まれて
2020.05.26山下紘加
2015年、少年の人形への愛と衝動を描いた『ドール』で第52回文藝賞を受賞し、鮮烈なデビューを果たした小説家の山下紘加さん。今年4月17日、単行本二冊目となる中編小説『クロス』を刊行しました。刊行を記念し、『クロス』の冒頭20ページ分を公開いたします。本作の主人公は、ふとしたきっかけで女性の格好をす
2020.05.23川上未映子 永井均
昨年、毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞し、この春に英訳が刊行され、The New York Timesをはじめ、The New Yorker、VOGUE といった主要メディアに書評やインタビューが掲載されるなど、海外でも大きな話題になっている川上未映子さんの『夏物語』(文藝春秋・刊)。この作品
2020.05.22森内薫
本書『空腹ねずみと満腹ねずみ(原題:Die Hungrigen und die Satten)』は、『帰ってきたヒトラー(原題:Er ist wieder da)』の著者ティムール・ヴェルメシュの二作目の小説である。 ドイツで二〇一二年に発表された『帰ってきたヒトラー』は、終戦直前に自殺したはず
2020.05.20吉見俊哉
――本書を脱稿されたあとに、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、東京オリンピックは延期となりました。パンデミックのさなかに、本書を世に問うことになりました。 吉見 この本を脱稿したのは、2月24日、予定されていた開幕日のちょうど5ヶ月前でした。この時点で中国の武漢は封鎖されており、この
2020.05.14