
【6/29発売】ノーベル賞作家・フォークナーの記念碑的大作が94年の時を経て初の邦訳!ーー『土にまみれた旗』訳者・諏訪部浩一による「訳者あとがき」を先行公開
諏訪部浩一
米南部に生きる者たちの苛烈さを描き、ガルシア=マルケスや中上健次ら次世代の巨匠たちへ影響を与えた、20世紀最大の物語「ヨクナパトーファ・サーガ」。その記念すべき第一作『土にまみれた旗』の初邦訳が、今月末に刊行されます。 米本国でも、本作が完全な形で一般の読者のもとに届くことになったの
2021.06.15単行本
諏訪部浩一
米南部に生きる者たちの苛烈さを描き、ガルシア=マルケスや中上健次ら次世代の巨匠たちへ影響を与えた、20世紀最大の物語「ヨクナパトーファ・サーガ」。その記念すべき第一作『土にまみれた旗』の初邦訳が、今月末に刊行されます。 米本国でも、本作が完全な形で一般の読者のもとに届くことになったの
2021.06.15阿部賢一
『シブヤで目覚めて』アンナ・ツィマ 著 阿部賢一 須藤輝彦 訳本体2,700円(税別) 384ページ*チェコで日本文学を学ぶヤナは、謎の日本人作家の研究に夢中。一方その頃ヤナの「分身」は渋谷をさまよい歩いていて──。チェコで文学新人賞を総なめにした、話題の新世代ジャパネスク小説、阿部賢一さんによる訳
2021.06.12今野真二
10年以上にわたって多彩な視点から日本語をめぐる著作を発表しつづけてきた今野真二さん。その日本語学のエッセンスを凝縮した一冊とも言える『日本語の教養100』が刊行されました。これを機に、今野日本語学の「年季の入った読者」と自任する山本貴光さんとの往復書簡が実現。日本語についてのみならず、世界をとらえ
2021.06.01木下眞穂
『エルサレム』ゴンサロ・M・タヴァレス 著 木下眞穂 訳46上製 本体2,950円(税別) 272ページ*五月二十九日、夜明け前。死病を患うミリアは痛みのあまり通りへ飛び出した。時を同じくして、自殺しようと窓から身を乗り出すミリアの元恋人、娼婦を求めさまよう精神科医の元夫、父親を探す少年と、獲物を探
2021.05.31谷村省吾
『科学を語るとはどういうことか 増補版』の増補対談のために、初版をもとにした提題をくださった、谷村省吾氏(理論物理学者)から、提題にいたる背景や本書への感想を寄せていただきました。『科学を語るとはどういうことか』は、科学哲学について異なる見解をもつ、須藤靖氏(科学者)と伊勢田哲治氏(哲学
2021.05.28松王政浩/谷村省吾
2013年刊行の『科学を語るとはどういうことか』新版のため、須藤靖氏と伊勢田哲治氏に新たに対談していただくにあたり、松王政浩氏(科学哲学者)と谷村省吾氏(理論物理学者)に、提題をお願いしました。書籍には対談の体裁上、一部のみしか掲載できなかったため、全文を、こちらでお読みいただけるように
2021.05.28山本貴光
10年以上にわたって多彩な視点から日本語をめぐる著作を発表しつづけてきた今野真二さん。その日本語学のエッセンスを凝縮した一冊とも言える『日本語の教養100』が刊行されました。これを機に、今野日本語学の「年季の入った読者」と自任する山本貴光さんとの往復書簡が実現。日本語についてのみならず、世界をとらえ
2021.05.17評者・高島鈴
われらはすでに交差点の上にいるアンジェラ・デイヴィス著/浅沼優子訳『アンジェラ・デイヴィスの教え 自由とはたゆみなき闘い』高島鈴 マジ? 警察って消せるんだ! BLM運動がミネアポリス市警の解体という成果を上げたときの興奮は忘れようもない。民衆の勝利を一つ祝いながら、列島社会でも私が生きているうちに
2021.05.07評者・斉藤壮馬
記憶と記録――恩田陸著『灰の劇場』斉藤壮馬 灰色の羽根が降り積もり、やがてすべてを掻き消してしまう。あとに残るものは、いったいなんなのだろう。記憶する、記録するとは、いったいどういうことなのだろう。恩田陸さんの『灰の劇場』は、そんなことをしみじみと考えさせられる、不思議な味わいの作品だっ
2021.05.06評者・土方正志
東日本大震災から10年、フィクションと現実の臨界点を描いた新たな名作――いとうせいこう著『福島モノローグ』(土方正志 評)土方正志 最初にまずは断っておかなければならない。これは書評ではない。というのは、なにせ本書には私の名も登場している。さらにこの十年、いとうさんとは被災地の編集者としてトークイベ
2021.05.06