文藝

New

今泉力哉が読む、肉食なのに乾いている小説 遠野遥 著『破局』

肉食なのに乾いている小説『破局』を読んで笑った――遠野遥 著『破局』今泉力哉 私は普段小説を読む習慣がないので、一冊の本を読み終えるのに相当な時間がかかる。最初から最後まで一気に読めたことなんてほとんどない。でもいつぶりかに一気に読めたのが、この遠野遥という人が書いて文藝賞を受賞した前作『改良』だっ

「推しが燃えた。」「推しは命にかかわるからね」──SNS大激震、掲載誌完売店続出、宇佐見りん『推し、燃ゆ』単行本刊行直前 大量試し読み40ページ分無料公開!

今夏、文芸誌「文藝」に掲載されるやいなや、SNSで大反響を巻き起こした作品がありました。ゆうに200件を超える絶賛コメントの嵐。ブログへの感想文・書評の投稿……紙の雑誌に掲載されただけの作品がここまで話題になるのは異例です。その作品は宇佐見りん『推し、燃ゆ』。「推しは私の背骨」と言い、アイドル上野真

増刷した「文藝」秋季号の特集「世界の作家は新型コロナ禍をどう捉えたか」より川上未映子氏のエッセイを特別公開!

発売中の秋季号は発売4日での増刷が決定し、大幅リニューアル後、6号中3号が増刷した「文藝」。今号では夏季号の緊急特集「アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか」に続き、「世界の作家は新型コロナ禍をどう捉えたか」と題し、コロナ禍の中で世界の作家が紡ぐ言葉を特集しました。その中から今回、イギリス

新・芥川賞作家の遠野遥はデビューのときなにを綴ったかーー第56回文藝賞「受賞の言葉」

 このたび第163回芥川賞を受賞した遠野遥さんは、昨年、「改良」で文藝賞を受賞し作家デビューしました(選考委員:磯崎憲一郎、斎藤美奈子、町田康、村田沙耶香各氏)。芥川賞受賞を記念して、第56回文藝賞の「受賞の言葉」を公開します。 受賞の言葉遠野遥 受賞を機に、今までに書いたいくつ

祝!芥川賞受賞! 遠野遥『破局』冒頭一挙20ページ無料大公開! 元高校ラグビー部員の充実&どこか奇妙なキャンパスライフ

 遠野遥さんが『破局』で第163回芥川賞を受賞しました。2019年、美に執着し女装する大学生を描いた『改良』で第56回文藝賞を受賞しデビュー。受賞後第一作「破局」で、早々に芥川賞に初ノミネート。そのままこのたびの受賞となりました。 「破局」は元高校ラグビー部員の大学生のストイックでリア充、だけどどこ

【大反響、続々重版!】「ひとのことモノじゃなくてひととして見ろ」この意味がわからない人ほど手に取ってみてほしい『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』大前粟生

2020年3月の刊行以来、数多くの反響をいただき、5月現在3刷が決まった大前粟生さんの小説集『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』。書評とインタビューをまとめました。随時更新いたします。◆新聞、雑誌等で紹介多数!気鋭の新人による、「どうしても鈍くなれない若者たちの物語」を集めた繊細な作品集。家の中でク

在日韓国人が直面する現実のディストピアを描いた青春群像劇――李龍徳 著『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』

日本のディストピア・ナウ「こういった『尋常ならざる事態』になると、マイノリティの案件は後回しに。そして、ヘイトのスケープゴートになる」 数日前に、在日韓国人の知人から送られてきたメッセージの一文だ。私たちは、レイシストの歴史歪曲への反撃に関わる、ある計画を一緒に進めていたのだが、ことごとく一時停止を

母親に「ヘンタイ」と言われたオカルト嗜好を持った少年の半生 身が凍るようなラストを突き付ける一冊――吉村萬壱 著『流卵』

突き付けられるラスト 執拗な描写の連続に疲弊する。事情や心情をどうして作者はここまで深掘するだろう。それも独特の比喩を折り込みながら、登場人物の言葉を不気味に擬音化しながらの深掘だ。読む者を自己の深淵まで連れ込まないと気が済まないのか。しかもその深淵は作者の少年時代、読む者を赤面させるような深淵だ。

女装パフォーマー・ブルボンヌが、異性装者のアイデンティティと愛を巡る物語を読む――山下紘加 著『クロス』

いつだって「男と女」は私たちの中にいる「クロスドレッサー」という言葉がある。簡略に訳せば「異性装者」。今作品名もこれを踏まえて付けられたものだと思うが、当事者以外でこの言葉を知っているのはかなりの通だ。シンプルに異性装をすることだけを表したこの単語には、同性愛やトランスジェンダーなどの意味は含まれて

作家の中村文則さん、女優の秋元才加さんも注目の一作! 異性装者のアイデンティティと愛を巡る物語『クロス』(山下紘加)、冒頭20ページ公開

2015年、少年の人形への愛と衝動を描いた『ドール』で第52回文藝賞を受賞し、鮮烈なデビューを果たした小説家の山下紘加さん。今年4月17日、単行本二冊目となる中編小説『クロス』を刊行しました。刊行を記念し、『クロス』の冒頭20ページ分を公開いたします。本作の主人公は、ふとしたきっかけで女性の格好をす

イベント

イベント一覧

お知らせ

お知らせ一覧

河出書房新社の最新刊

[ 単行本 ]

[ 文庫 ]