日本文学

東映アニメーションと河出書房新社が贈る「小説×アニメPV」プロジェクト『時守たちのラストダンス』『七夕の夜におかえり』

感動の青春ファンタジー小説を、映画「ポッピンQ」のスタッフが制作したPVにのせて、2冊同時発売!!東堂いづみ原作、三萩せんや著の青春ファンタジー小説『時守たちのラストダンス』、『七夕の夜におかえり』2作品を2021年10月14日(予定)同時発売いたします。■『時守たちのラストダンス』 原作:東堂いづ

瀬戸夏子が「混乱する女たちへの真摯な共鳴」と評する五所純子『薬を食う女たち』

倫理的な、あまりに倫理的な他者の言葉を奪って成立する語りにどんな倫理があり得るだろう。 この本はいまどきめずらしく「正しくない」フェミニズムを標榜する本だ。元になった『サイゾー』での連載タイトルは「ドラッグ・フェミニズム」。これもまた「正しくない」フェミニズムで話題になったロクサーヌ・ゲイ『バッド・

現役フードファイターが、著者をファイターかと疑うほどリアルなフードファイト小説『エラー』の迫力とは

おかわりを求め続ける私たち 本作を読み始めてまず真っ先に思い浮かんだのは、私が昨年出場した大食い女王決定戦の新人戦だった。まだ大食いYouTuberとしても駆け出しで、右も左もわからないまま出場し、予選から決勝までがむしゃらに食べ続け、気が付いたら優勝していた。あの大会の光景を頭に浮かべ続けながら、

ぱいぱいでか美が読む作詞家・児玉雨子の初小説は、目を背けてきた自分の弱さをむき出しにされる物語

生々しく張り付いて離れない不安定さ『誰にも奪われたくない』の主人公は会社員を続けながら作曲家として活動する園田レイカ。楽曲提供をしたアイドルの中心メンバー・佐久村真子と出会い、二人の距離は縮まっていく。ランチに出かけ、家に招かれ、言われるがまま「あつ森」まで始める。 ここだけ紹介するとほっこり仲良し

誰からも奪わず、奪われず、ひとりきりで存在したいのに──。気鋭の作詞家・児玉雨子の初小説は、息苦しい現代社会で他人との最適な距離を探る物語「誰にも奪われたくない」

 アイドルやアニメの楽曲を多数手がける気鋭の作詞家・児玉雨子さんによる初の小説『誰にも奪われたくない/凸撃』を刊行いたします。2篇の連作が収められた一冊です。「誰にも奪われたくない」は銀行で働きながら作曲家としても活動するレイカが主人公。コロナ禍で小規模に行われた業界関係者の新年会で、かつ

発売即重版記念!『世阿弥最後の花』序章「島影」試し読み公開

『世阿弥最後の花』藤沢周世阿弥は、なぜ72歳で遠く佐渡へと流され、彼の地で何を見つけたのか? 室町の都を幽玄の美で瞠目させた天才が最晩年に到達した至高の舞と、そこに秘められた謎に迫る著者最高傑作!辻原登氏、激賞!芥川賞作家がその身に「世阿弥」を憑依させて描く、驚異の長篇!発売即重版記念に、序章を公開

「傷つけない、というズルさに、これほど自覚的な物語を私は他に知らない」 柚木麻子激賞! 佐原ひかり『ブラザーズ・ブラジャー』刊行記念、冒頭試し読み公開!

「相手にラベルをつけて思考停止に陥ることと、作者は全力で戦っている。傷つけない、というズルさに、これほど自覚的な物語を私は他に知らない」――柚木麻子さん激賞! 朝倉かすみさん、久美沙織さん、柚木麻子さんが絶賛し、第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞した、佐原ひかりさんの小説『ブラザーズ・ブラ

斉藤壮馬が恩田陸の最新作を読んで「救済を感じた」ラストシーン

記憶と記録――恩田陸著『灰の劇場』斉藤壮馬  灰色の羽根が降り積もり、やがてすべてを掻き消してしまう。あとに残るものは、いったいなんなのだろう。記憶する、記録するとは、いったいどういうことなのだろう。恩田陸さんの『灰の劇場』は、そんなことをしみじみと考えさせられる、不思議な味わいの作品だっ

東日本大震災から10年、フィクションと現実の臨界点を描いた新たな名作 いとうせいこう著『福島モノローグ』(土方正志 評)

東日本大震災から10年、フィクションと現実の臨界点を描いた新たな名作――いとうせいこう著『福島モノローグ』(土方正志 評)土方正志 最初にまずは断っておかなければならない。これは書評ではない。というのは、なにせ本書には私の名も登場している。さらにこの十年、いとうさんとは被災地の編集者としてトークイベ

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