平田駒『スガリさんの感想文はいつだって斜め上』よりプロローグ~第一話を特別公開
平田駒
感想文の天才・スガリさんと気弱な家庭科教諭・直山先生のコンビが、感想文をヒントに巻き起こる事件を解決する学園ミステリー「スガリさんの感想文」シリーズ。大好評につき、シリーズ第一巻のプロローグと、夏目漱石『こころ』をテーマとした第一話をまるごと公開します。  
2021.03.10日本文学
平田駒
感想文の天才・スガリさんと気弱な家庭科教諭・直山先生のコンビが、感想文をヒントに巻き起こる事件を解決する学園ミステリー「スガリさんの感想文」シリーズ。大好評につき、シリーズ第一巻のプロローグと、夏目漱石『こころ』をテーマとした第一話をまるごと公開します。  
2021.03.10宇佐見りん/遠野遥
文藝賞受賞して、その後どうよ?宇佐見りん/遠野遥対談 デビューからの一年間遠 野 お互いにデビューして一年が経ちましたが、なにか変化はありましたか?宇佐見 一番大きな変化は、書いているときに「これは小説か否か」と不安に思うことが少なくなったことです。デビュー前は、「これは小説と
2021.02.24柴崎友香
「文藝」連載時より反響を読んだ、岸政彦さんと柴崎友香さんによる初共著エッセイ『大阪』。大学生のときに大阪に住みはじめて現在に至る岸さんと、20代後半で生まれ育った大阪を出て東京に住み始めた柴崎さん。おふたりの「大阪」への交差する視点は、世間一般で言われがちな「コテコテ」「たこ焼き」「アク
2021.02.22岸政彦
「文藝」連載時より反響を読んだ、岸政彦さんと柴崎友香さんによる初共著エッセイ『大阪』。大学生のときに大阪に住みはじめて現在に至る岸さんと、20代後半で生まれ育った大阪を出て東京に住み始めた柴崎さん。おふたりの「大阪」への交差する視点は、世間一般で言われがちな「コテコテ」「たこ焼き」「アク
2021.02.22恩田陸、桐野夏生
この度刊行した恩田陸最新長編『灰の劇場』と同時発売のKAWADEムック「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」から、人気作家二人の特別対談「桐野夏生×恩田陸 三面記事から物語がはじまる」を一部転載します。良いタイトルとは何か、「物語」はどのようなきっかけで作り始められるのか、お二人の小説執筆の裏側を垣間見るこ
2021.02.18水上文
宇佐見りん『推し、燃ゆ』論成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について水上文 かつて中島梓は『コミュニケーション不全症候群』の中でオタクに向けて言っていた。 ネバーランドから出るべきだと。私たちはピーターパンではないのだと。 もちろん、私たちはピーターパンではない。 そんなことは知っている。
2021.02.18評者・山本貴光
推しがいるということ宇佐見りん『推し、燃ゆ』について山本貴光 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」 SNSを日常的に使っている人なら、この二文だけで、すでにさまざまな思いや記憶が脳裡を去来するに違いない。なんならしばらく、この先を読まずに想像で楽しめるかもしれない。これは、
2021.02.17金田淳子
「『かか』『推し、燃ゆ』は実質『範馬刃牙はんまばき』であり、私は本部以蔵もとべいぞうだった」金田淳子 ◎親子ほど年の離れたオタク仲間 私は今年で四七歳になる。二一歳の気鋭の新人である宇佐見りん氏の親ぐらいの年齢だ。ということは、『かか』『推し、燃ゆ』に登場する、十代の主人公たち
2021.02.16評者・北村浩子
「物語」を問い続けること――谷川直子著『あなたがはいというから』北村浩子 一流ホテルや劇場に足を運ぶ日常をFacebookに投稿し、フラワーショップから定期的に届く花で広い部屋を飾る。父の病院を継いでくれた婿養子の夫は優秀な脳外科医、ひとり息子の優斗はレジデント。何不自由なく優雅に暮らす還暦間近の柊
2021.02.06評者・太田啓子
「笑いに潜む暴力性」に真摯に対峙する――大前粟生著『おもろい以外いらんねん』太田啓子 本作の主要な登場人物は滝場、ユウキと語り手の俺こと咲太。同級生だった3人の高校時代から始まる。それから10年経ち、お笑い養成所を卒業した滝場とユウキが結成したお笑いコンビ「馬場リッチバルコニー」が解散するまでを描い
2021.02.05