日本文学

Aマッソ加納愛子、初の小説集『これはちゃうか』発売!

「元気なときに余力で、クッキーこぼしながら読んでもらえたら嬉しいです。」加納愛子お笑いコンビAマッソのネタづくり担当、加納愛子さんの初小説集『これはちゃうか』が発売されました。文芸誌「文藝」に掲載した4篇に、書下ろしを2篇加えた、全6篇の短編小説集です。終わりのないおしゃべり、奇想天外な町、日常から

山田悠介 最新刊『サブスクの子と呼ばれて』10月25日より全国書店にて順次発売!

鬼才・山田悠介が放つ狂気と感動の最新作!花火の下で交わした人形に、すべてを込めて――「ヒト」のサブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で暮らす怜と仄花は、違法な仕事を繰り返しながら、身を寄せ合って生きていた。ところが、そんな高1の秋に狂気と悲劇が訪れる。それから10年、気鋭の弁護士として活躍する

衝撃の問題作!柞刈湯葉『まず牛を球とします。』 刊行記念、無料全文公開!

 〈「衝撃の問題作!」みたいなキャッチコピーはみなさん食傷気味だと思いますが、「まず牛を球とします。」は別の出版社で「倫理的にダメ」とボツになったのをそのまま発表したので、わりと文字通りに問題作です。〉『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを飾った柞刈湯葉さんの最新作品集『まず牛を球とします。』が

【DUSTCELL×小説プロジェクト】『独白シネマ ―DUSTCELL小説集―』(中絲悠・著)発売!

■著者である映像作家・中絲悠による渾身のオリジナルPV公開!PVのラストには、刊行に寄せたDUSTCELL(EMA&Misumi)からのメッセージを収録!■『独白シネマ ―DUSTCELL小説集―』(中絲悠 著)DUSTCELLの大ヒット曲である「独白」を、同曲ミュージックビデオを制作した映像作家・

心に潜む「明るすぎる闇」を暴き出す、綿矢りさの新境地 『嫌いなら呼ぶなよ』

 ひととのつながりは素晴らしいもので、だからそれをもたらすコミュニケーションという営みを私たちは積極的にすべきで、コミュニケーションが苦手なひとはそれを克服すべきだ、……。こういう印象を持っているひとが多いからか、コミュニケーションを研究していると言うと、私もまたコミュニケーションを好ましいものと見

注目の気鋭作家が描いた怒りの幽霊ヒーロー小説 『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』大前粟生

 私は、誰かを救うために主人公が奔走する物語が大好きだ。 もっとも多く見られるのは、主人公が他者を救い、それにより自己の回復をも遂げるストーリーだろうか。この場合の「他者」を「自分」に置き換えることも可能で、自分自身を救うために駆け抜ける主人公の姿に、読み手である「誰か」が救われるといった、代行の構

名作『逃亡くそたわけ』から数十年後、コロナ下の再会を描いた絲山秋子の新たな代表作 『まっとうな人生』

 先日、近所のスーパーで、中学の後輩と出くわした。彼女は私を見るなり「先輩、相変わらずですねフフッ」と笑った。マスクをしているからと顔を洗いもせず、一昨日から着たままのスウェット姿で、一本のネギを握り締めていた私は、スーパーこそ社交場なのだと痛感した。地方都市におけるスーパーやホームセンター、商業施

フランケンシュタインをめぐる世界的に話題の傑作がついに邦訳 『フランキスシュタイン』ジャネット・ウィンターソン

 本書のテーマを哲学の問題意識のもとで表現するなら、個人の人格パーソンは情報からできているか、というものになる。もしこの問いにイエスと答えるならば、死後でも情報を再現することでその人を甦らせることができるし、適切に情報を構築すれば私たちは新しい人格を作り出すことも原理的には可能だ。人の同一性の問題が

この夏最高にエモいロードノベル! 佐原ひかり『ペーパー・リリイ』刊行記念、冒頭試し読み公開!

2021年『ブラザーズ・ブラジャー』で鮮烈にデビュー、大注目の新鋭・佐原ひかりさん。このたび待望の新作長篇『ペーパー・リリイ』が発売となりました。本書刊行を記念して冒頭部分を公開します。著者:佐原ひかりさん (撮影=小原太平)  野中杏、17歳、結婚詐欺師の叔父に育てられている高校2年生。

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