少数派の人々が屈服せず、真実を諦めなければ、世界は彼らの足元で大きく動く――シャネル・ミラー『私の名前を知って』訳者あとがき
押野 素子
『私の名前を知って』シャネル・ミラー著 押野素子訳46変形 本体2,600円(税別) 472ページ 「被害者」には名前がある。彼女の言葉を吸収したら、きっと想像できるはず。私たちはここにいる。――伊藤詩織(ジャーナリスト) ◆全米批評家協会賞〔自伝部門〕受
2021.02.24単行本
押野 素子
『私の名前を知って』シャネル・ミラー著 押野素子訳46変形 本体2,600円(税別) 472ページ 「被害者」には名前がある。彼女の言葉を吸収したら、きっと想像できるはず。私たちはここにいる。――伊藤詩織(ジャーナリスト) ◆全米批評家協会賞〔自伝部門〕受
2021.02.24
宇佐見りん/遠野遥
文藝賞受賞して、その後どうよ?宇佐見りん/遠野遥対談 デビューからの一年間遠 野 お互いにデビューして一年が経ちましたが、なにか変化はありましたか?宇佐見 一番大きな変化は、書いているときに「これは小説か否か」と不安に思うことが少なくなったことです。デビュー前は、「これは小説と
2021.02.24
柴崎友香
「文藝」連載時より反響を読んだ、岸政彦さんと柴崎友香さんによる初共著エッセイ『大阪』。大学生のときに大阪に住みはじめて現在に至る岸さんと、20代後半で生まれ育った大阪を出て東京に住み始めた柴崎さん。おふたりの「大阪」への交差する視点は、世間一般で言われがちな「コテコテ」「たこ焼き」「アク
2021.02.22
岸政彦
「文藝」連載時より反響を読んだ、岸政彦さんと柴崎友香さんによる初共著エッセイ『大阪』。大学生のときに大阪に住みはじめて現在に至る岸さんと、20代後半で生まれ育った大阪を出て東京に住み始めた柴崎さん。おふたりの「大阪」への交差する視点は、世間一般で言われがちな「コテコテ」「たこ焼き」「アク
2021.02.22
評・武田砂鉄(ライター)
2021年2月15日、恩田陸さんの最新小説『灰の劇場』とKAWADEムック『文藝別冊 恩田陸 白の劇場』を同時刊行いたします。並べてみるとまるで双子のようなこの2冊は、合わせて読んでも飾っても楽しめる作品となっております。嫌でも人の「死」を意識せざるを得ない日々。しかし、私たちが視界に入
2021.02.20
評・小島慶子(タレント、エッセイスト)
2021年2月15日、恩田陸さんの最新小説『灰の劇場』とKAWADEムック『文藝別冊 恩田陸 白の劇場』を同時刊行いたします。並べてみるとまるで双子のようなこの2冊は、合わせて読んでも飾っても楽しめる作品となっております。誰かの死が、毎日のように「数字」となって報道される今日。昨今のパン
2021.02.20
恩田陸、桐野夏生
この度刊行した恩田陸最新長編『灰の劇場』と同時発売のKAWADEムック「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」から、人気作家二人の特別対談「桐野夏生×恩田陸 三面記事から物語がはじまる」を一部転載します。良いタイトルとは何か、「物語」はどのようなきっかけで作り始められるのか、お二人の小説執筆の裏側を垣間見るこ
2021.02.18
水上文
宇佐見りん『推し、燃ゆ』論成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について水上文 かつて中島梓は『コミュニケーション不全症候群』の中でオタクに向けて言っていた。 ネバーランドから出るべきだと。私たちはピーターパンではないのだと。 もちろん、私たちはピーターパンではない。 そんなことは知っている。
2021.02.18
評者・山本貴光
推しがいるということ宇佐見りん『推し、燃ゆ』について山本貴光 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」 SNSを日常的に使っている人なら、この二文だけで、すでにさまざまな思いや記憶が脳裡を去来するに違いない。なんならしばらく、この先を読まずに想像で楽しめるかもしれない。これは、
2021.02.17
金田淳子
「『かか』『推し、燃ゆ』は実質『範馬刃牙はんまばき』であり、私は本部以蔵もとべいぞうだった」金田淳子 ◎親子ほど年の離れたオタク仲間 私は今年で四七歳になる。二一歳の気鋭の新人である宇佐見りん氏の親ぐらいの年齢だ。ということは、『かか』『推し、燃ゆ』に登場する、十代の主人公たち
2021.02.16