【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】 ハラリの「虚構」概念をめぐって ―─ヘーゲルとガブリエルを参照しつつ
瀧澤弘和(中央大学経済学部教授)
ハラリの著作を貫く基本コンセプトとは ハラリは『サピエンス全史』,『ホモ・デウス』,『21 Lessons』を通じて,人類が辿ってきた過去,未来,そして現在を描いている.実は,ハラリがこれらの著作において挙げている個々の「事実」はそれ自体としては,よく知られているものであることが多い.それにもかか
2020.01.14単行本
瀧澤弘和(中央大学経済学部教授)
ハラリの著作を貫く基本コンセプトとは ハラリは『サピエンス全史』,『ホモ・デウス』,『21 Lessons』を通じて,人類が辿ってきた過去,未来,そして現在を描いている.実は,ハラリがこれらの著作において挙げている個々の「事実」はそれ自体としては,よく知られているものであることが多い.それにもかか
2020.01.14斎藤真理子
未来から見られている斎藤真理子 雑誌は生きものとよく言われるが、その通りだった。二〇一九年七月に発売された『文藝』秋季号(特集「韓国・フェミニズム・日本」)が異例の増刷となり、とうとう創刊以来八六年ぶりの三刷が決まったとき、私も驚いたが編集部も驚いていた。生きものなのでその勢いを予測する
2020.01.10海部陽介(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長・「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表)
ハラリ作品は問題設定や結論も興味深いが、その主張を生み出す仕掛けがとても斬新だ。最新作『21Lessons』には、現代を理解するヒントがたくさん詰まっているが、ハラリ氏の思考の原点と歴史観を意識しながら読めば、それらをより深く理解でき、面白さが倍増するだろう。 人間の未来を語るための壮大な
2020.01.08本年も河出書房新社の本をお読みいただき誠にありがとうございました。普段は職業意識(?)と愛社精神(??)により自社刊行物普及に努める我々が、自らの楔を解き放ち心から語りたい本をオススメする恒例企画「本読み河出スタッフが選んだ今年の本(他社本もあるよ!)」2019年版を今年もお届けします。河出書房新社
2019.12.30小川洋子
2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集『約束された移動』。ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する全作品について、小川洋子さんに解題をいただきました!ぜひお読みください。* *
2019.12.26小川洋子
この11月に『約束された移動』を上梓した小川洋子さん。同書は2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集で、ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する各作品について、短篇を書くことなど
2019.12.25山本貴光(文筆家・ゲーム作家)
情報の大渦に呑まれて ゲームの新しいイベントを知らせるプッシュ通知をスワイプして、友だちにLINEを返す。ついでにTwitterを覗くと、少し前に投稿した写真に「いいね」がついている。タイムラインには、ネコの写真や香港のデモの様子、映画のリヴァイヴァル上映のお知らせ、台風の被害を報じるニュースやトラ
2019.12.24小川洋子
この11月に『約束された移動』を上梓した小川洋子さん。同書は2009年から2019年までに発表された“移動する”物語6篇を収録した傑作短篇集で、ハリウッド俳優Bと客室係、ダイアナ妃に魅せられたバーバラと孫娘など、ユニークで密やかな物語が収録されている。同書に収録する各作品について、短篇を書くことなど
2019.12.24斎藤哲也(ライター・編集者)
ユヴァル・ノア・ハラリの新著『21 Lessons――21世紀の人類のための21の考察』には、彼のデビュー作である『サピエンス全史』に寄せられた感想に関する興味深いエピソードが記されている。 『サピエンス全史』はもともと、彼の住むイスラエルの一般市民向けにヘブライ語で書かれた本だった。刊行後、多く
2019.12.20柴田裕之(翻訳家)
本書『21 Lessons――21世紀の人類のための21の思考』は、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが『サピエンス全史――文明の構造と人類の幸福』と『ホモ・デウス――テクノロジーとサピエンスの未来』に続いて発表した 21 Lessons for the 21st Century の全訳だ。
2019.12.18