竹内薫氏推薦!イタリア生まれのベストセラー『世の中ががらりと変わって見える物理の本』
【訳者】関口英子
世の中ががらりと変わって見える物理の本カルロ・ロヴェッリ 竹内薫監訳 関口英子訳『世の中ががらりと変わって見える物理の本』カルロ・ロヴェッリ著竹内薫監訳関口英子訳 今年の初め、イタリアの出版界はちょっとした騒動に見舞われていた。昨年(2014年)の10月に出された、100グラムあまりの小さ
2015.11.23単行本
【訳者】関口英子
世の中ががらりと変わって見える物理の本カルロ・ロヴェッリ 竹内薫監訳 関口英子訳『世の中ががらりと変わって見える物理の本』カルロ・ロヴェッリ著竹内薫監訳関口英子訳 今年の初め、イタリアの出版界はちょっとした騒動に見舞われていた。昨年(2014年)の10月に出された、100グラムあまりの小さ
2015.11.23【著者】高槻真樹
映画探偵──失われた戦前日本映画を捜して『映画探偵──失われた戦前日本映画を捜して』高槻真樹著 映画を「探偵」するということ新聞の社会面に「幻の日本映画発見!」の見出しが躍ることは、けっこう当たり前のこととなった。だがそれでも、疑問を持つ読者は多いはずだ。「映画が幻、とはどういうことだ?
2015.11.23【評者】中島岳志
『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄著『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』武田砂鉄著【評者】中島岳志「全米が泣いた」「停滞を打破するためのメソッド」「若さで改革!」「待望の文庫化」「本当の主役は、あなたです」─。巷には陳腐で紋切型の言葉が溢れている。しかも、それがそれなりの
2015.10.05【評者】陣野俊史
『ヒップホップ・ドリーム』漢 a.k.a. GAMI著『ヒップホップ・ドリーム』漢 a.k.a. GAMI著【評者】陣野俊史少し個人的なことを。十二年前、DEV LARGE(BUDDA BRAND)に呼び出されたことがある。私の本で引用したリリックに致命的な誤りがあり、それを謝罪せよ、ということだっ
2015.10.05【評者】トミヤマユキコ
『はたらかないで、たらふく食べたい「生の負債」からの解放宣言』栗原康著『はたらかないで、たらふく食べたい ──「生の負債」からの解放宣言』栗原康著【評者】トミヤマユキコ本書はアナキズム研究者による現代社会論だが、タイトルからしてなんだか可笑しい。「はたらかないで、たらふく食べたい」と訴える研究者なん
2015.10.05【評者】江南亜美子
『風と共に去りぬ』(全五巻)マーガレット・ミッチェル著/鴻巣友季子訳『風と共に去りぬ』(全五巻)マーガレット・ミッチェル著鴻巣友季子訳【評者】江南亜美子過去の海外文学の名作を、現代的な読みやすい訳文と装幀でよみがえらせる各出版社の古典新訳の試みは、日本語翻訳者のレベルの高さもあって、もはや一過性のブ
2015.10.05【評者】中原昌也
架空の事象について、ああでもないこうでもないと考えて過ごすのは、楽しい……ありもしないことについて、できるだけ、もっともらしく心がけて書くのも楽し い。ロベルト・ボラーニョの『アメリカ大陸のナチ文学』は、小説の根源的な面白さである、いい年した大人がデタラメを真剣に捏ねくり廻すという、まともな 人間で
2015.10.05【評者】加藤典洋
『鷗外と漱石のあいだで──日本語の文学が生まれる場所』黒川創著『鷗外と漱石のあいだで──日本語の文学が生まれる場所』黒川創著【評者】加藤典洋なぜ、鷗外と漱石は同時代人なのか。こういう問いを、起点とした本はこれまで見なかったように思う。この本の主人公は、人というよりも時代と地理である。冒頭に出てくる台
2015.10.05【評者】水無田気流
『悪声』いしいしんじ著(文藝春秋)『悪声』いしいしんじ著【評者】水無田気流廃寺のコケに置かれていた「なにか」。赤ん坊のような姿だが、あきらかに人間とは異なる物を見、聴くことができる。いや、聴覚や視覚といった感覚の間の垣根が低く、混在した独自の感性を持っていると言ったほうがいいだろう。とりわけ特異なの
2015.09.30【評者】中島京子
『女たち三百人の裏切りの書』古川日出男著『女たち三百人の裏切りの書』古川日出男著【評者】中島京子子どものころ素朴に疑問だったのは、『源氏物語』と『平家物語』がまったく違う話なのはなぜか、だった。『源氏』のなよなよぶりがまったく「源平合戦」と結びつかない。時代が違うとか、一方はフィクションで一方はノン
2015.09.30