単行本

ほんとうに社会のことが知りたいなら、小説を読むべきなのである ──高橋源一郎 斎藤美奈子『この30年の小説、ぜんぶ』(河出新書)「はじめに」

高橋源一郎さんと斎藤美奈子さんの初の対談集『この30年の小説、ぜんぶ』(河出新書)が発売になりました!本書では、雑誌「SIGHT」にて毎年行われていた大好評の年末企画「ブック・オブ・ザ・イヤー」を中心に、新規収録分も掲載しております。たくさんの読みたい本が見つかる最高の読書案内ともいえるでしょう。ち

【刊行記念公開】気鋭が贈る革命的思考法! ハナムラチカヒロ『まなざしの革命 世界の見方は変えられる』はじめに

あなたの「まなざし」は「思い込み」に満ちている! 山極壽一氏推薦。過剰な情報社会に気鋭のランドスケープアーティスト(風景異化論)が贈る「まなざし」の革命法とは?――『まなざしの革命 世界の見方は変えられる』はじめに公開。 はじめに多くの市民は善良であり、心根が悪いわけではない。そして多くの

「文藝」春季号掲載、桜庭一樹「波間のふたり」第1回を試し読み

「幸せそうな若い女」を狙う刺傷事件を機に再会した同級生二人。数日後、隅田川沿いで待ち合わせると、二人から見えるスカイツリーが別の色をしていて―!? 作家の新境地を築く長篇新連載。===↓試し読みはこの下へ↓===vol.1 All the things she said  一  

「文藝」春季号から連載開始! 島本理生+岩崎渉「トランス」第1回を試し読み

人間に近い情緒を備える新型AIのHTLL09号。研究所で働くいつきは、資料室で〝彼〟と出会い……恋愛小説の名手・島本理生+気鋭の生物情報科学者・岩崎渉による共作小説の誕生! ===↓試し読みはこの下へ↓===『稲森沙椰子(いなもりさやこ)様  あなたにこうやって手紙を書くのは、高

「文藝」春季号掲載、児玉雨子「じゃあ何から産まれたかったの?」試し読み

「私たち、新しく母娘(おやこ)になりませんか?」実の母娘関係が修復不可能なほど破綻した、かつて塾の先生と教え子だった女二人。仲睦まじく暮らす二人の〈ホーム〉に、先生の実娘が妊娠した身で乗り込んできて――。気鋭の作詞家が、母性への疑いを鋭く切り出す第二作中篇。 ===↓試し読みはこの下へ↓=

今野真二『日本語の教養100』(河出新書)刊行記念 往復書簡 「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第10回(最終回) 今野真二→山本貴光

10年以上にわたって多彩な視点から日本語をめぐる著作を発表しつづけてきた今野真二さん。その日本語学のエッセンスを凝縮した一冊とも言える『日本語の教養100』が刊行されました。これを機に、今野日本語学の「年季の入った読者」と自任する山本貴光さんとの往復書簡が実現。日本語についてのみならず、世界をとらえ

本読み河出スタッフが選んだ、2021年の本(他社本もあるよ!)

今年もまるまる1年、大変な年でした。河出書房新社は幸運なことに、困難はありつつも、例年通りの出版活動に勤しむことができましたが、「本なんか読む余裕ないよ」という方も多くいらしたことでしょう。年末年始くらい、一人でも多くの方が、穏やかにお過ごしになれますように。 もし、一息つけるひとときに、

【試し読み】通貨や銀行が信じられていない国に47歳で赴任し、たった一人で動いて中小企業向けの信用保証制度をつくり、さらには現地銀行のCOOにもなった日本人銀行員の3105日(泉賢一『ミャンマー金融道』はじめに 公開)

 本書は、二〇一三年に突然ミャンマーでのプロジェクトを任されることになった、元銀行員の八年間の活動を綴った物語だ。その男は、やがてミャンマーの地場銀行でCOO(Chief Operating Officer)を務めることになる。 ご承知のように、ミャンマーは二〇二一年現在、国軍のクーデターによって混

経済学が女性を見落としてきたこと、そしてそのために、経済が肝心なものを置き去りにしてきたことについて──『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? 』著者コメント

刊行されるやいなや、各所で話題を呼んでいる『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』。反響を受け、著者のカトリーン・マルサルから喜びのコメントが届きました。日本でこの本が出版されることになり、大変うれしく思っています。2011年の冬、厳しい寒波に見舞われたスウェーデンで生まれた本書は、これまで実に長

【大量53ページ無料】ハレンチ×超能力×ディストピア小説 あなたの「正しさ」が、きっとぐらつく超!話題の芥川賞第一作!! 遠野遥『教育』

 超能力を育成する「学園」は、能力アップのために「あること」を推奨している。上のクラスを狙う主人公は、懸命にそのノルマをこなし、研鑽に励む日々。その「あること」とは──?  1作目『改良』で文藝賞を受賞しデビュー、2作目『破局』で早くも芥川賞を受賞した遠野遥。話題の才能が放つ3作

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