
「おれはドゥルーズだ」――坂口恭平『けものになること』の読みどころ
坂口恭平
死後20年をすぎてますます読まれている哲学者ドゥルーズがガタリとともに書いた『千のプラトー』はドゥルーズの数多い著作の中でももっとも重要な本と言われています。ただこれを普通の哲学書と思ってページをひらくと面食らうことでしょう。そこにはいまでも人を呆然とさせるような奇怪なイメージや概念が溢れかえってい
2017.02.27単行本
坂口恭平
死後20年をすぎてますます読まれている哲学者ドゥルーズがガタリとともに書いた『千のプラトー』はドゥルーズの数多い著作の中でももっとも重要な本と言われています。ただこれを普通の哲学書と思ってページをひらくと面食らうことでしょう。そこにはいまでも人を呆然とさせるような奇怪なイメージや概念が溢れかえってい
2017.02.27渡部直己
『日本批評大全』渡部直己『日本小説技術史』の批評家が、江戸後期より蓮實重彦、柄谷行人まで──近現代の批評から70編を精選し解題、日本批評の全貌を俯瞰・総括する初の個人編集による批評集生。前人未到の比類なき偉業。——————
2017.02.16最果タヒ
『きみの言い訳は最高の芸術』刊行記念書き下ろしコラム【全6回の2】 本のなかとそと最果タヒすばらしい何かを読み終わった時、私を含めこの世界が虚構であればいいのにと思う。作品の内側だけが現実であればいいのに。そのほうが正しい、と言いたくなる。こんな気持ちになるのは本ぐらいだ。テレビも映画も夜
2017.02.15イジー・クラトフヴィル
『約束』イジー・クラトフヴィル阿部賢一訳 現代チェコ文学を代表する作家にして、ミラン・クンデラの後継者、イジー・クラトフヴィルの代表作『約束』がついに日本初邦訳!舞台は1950年代チェコの都市ブルノ。戦時中にナチの鉤十字型邸宅を手がけたばかりに、戦後は秘密警察に追われ、最愛の妹を失った建築
2017.02.10宮下奈都
『うっとり、チョコレート』人気シリーズ〈おいしい文藝〉の最新刊は季節柄『うっとり、チョコレート』です。身も心もとろけるようなチョコレートの甘い味と香りを堪能できるエッセイアンソロジー。38人の名手によるバレンタインのステキな? 悲惨な? 思い出が詰まったロマンチックな一冊。その中から、バレンタイン記
2017.02.09最果タヒ
『きみの言い訳は最高の芸術』刊行記念書き下ろしコラム【全6回の1】 言葉は表情 最果タヒ 「うれしい」「たのしい」「かなしい」「むなしい」こういう言葉は実は感情ではなくて表情を表す言葉でしかないのかもしれない。人によって感情というものがどういう形をしているか
2017.02.01松田奈緒子
『重版出来!』の松田奈緒子、幻の名作『レタスバーガープリーズ.OK,OK!』(完全版全3冊)の第1話を無料公開中!—————————-
2017.02.012014年11月に刊行を開始した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)は2016年12月に第Ⅱ期24巻が完結。あとは3月から刊行が始まる、第Ⅲ期・6巻、収録作品が注目の『近現代作家集』(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)と、いよいよ待望の角田光代訳『源氏物語』(上・中・下)を残すのみとなりました。同全集では、古
2017.01.24栗原康
栗原康『死してなお踊れ 一遍上人伝』<内容紹介>壊してさわいで燃やしてあばれろ! 踊り念仏の一遍がダメな者たちをこそ救うためにアナーキーに甦る。注目の著者による渾身の力篇!**************************************『大杉栄伝』でアナキスト大杉の生涯を、そして『村に火
2017.01.242009年10月に創刊した<河出ブックス>は、おかげさまをもちまして、刊行点数100点に到達いたしました。創刊当初より「つながる教養」ということを意識し、1冊の河出ブックスを手にした好奇心がまた次の1冊の読書へと連鎖していく。そのイメージをこれからも大切にしていきたいと考えています。No.100は佐
2017.01.24