
【真山仁 特別寄稿】奇跡は、しなやかな現場主義から生まれた──泉賢一『ミャンマー金融道 ゼロから「信用」をつくった日本人銀行員の3105日』書評
真山仁
2016年3月、ミャンマーを訪ねた。拙著『プリンス』の取材のためだ。同作は、東南アジアの軍事政権国家で、初めて大統領選挙が行われた中で、日本で政治運動を行ってきた大学生が、騒乱に巻き込まれるという物語だ。 小説の舞台は架空の国家だが、軍事政権から民政化へと舵を切ったミャンマーの状況が参考になると考
2022.03.29単行本
真山仁
2016年3月、ミャンマーを訪ねた。拙著『プリンス』の取材のためだ。同作は、東南アジアの軍事政権国家で、初めて大統領選挙が行われた中で、日本で政治運動を行ってきた大学生が、騒乱に巻き込まれるという物語だ。 小説の舞台は架空の国家だが、軍事政権から民政化へと舵を切ったミャンマーの状況が参考になると考
2022.03.29カルロ・ロヴェッリ著 栗原俊秀訳
カルロ・ロヴェッリの科学とは何かカルロ・ロヴェッリ 栗原俊秀訳・目次よりはじめに第1章 紀元前六世紀 知の天文学第2章 アナクシマンドロスの功績第3章 大気現象第4章 虚無のなかで宙づりのまま空間を浮遊する大地第5章 目に見えない実体と自然法則第6章 反抗が力となる第7章 文字、民主制、文化の混淆第
2022.03.18海部陽介
はじめに 人間は人間をどう捉えてきたか人間らしさとは何か。あるいは、人間とは何かーー古代から問われ続けてきたこの問いは、近寄りにくい永遠の難題のようにも思えるかもしれません。ただ、ある視点からたどれば、これはとても親しみやすく、かつ私たち一人一人にとって有益な問いです。本書を通して、そのことを伝えた
2022.03.16はづき虹映 松尾たいこ絵
数字に秘められたパワフルな知恵で、望む未来への道をひらく!自分を知り、未来をひらく数秘オラクルカードはづき虹映 松尾たいこ:イラスト【古代から受け継がれてきた知恵が、オラクルカードに! 】あなたの過去・現在・未来が、こわいほど当たる!このカードで「数字」のパワーを味方につければ、望む未来への道がひら
2022.03.15春日武彦
おどおどしてしまう、誤解されがち、嫉妬深い、ぶれる……ままならない自分のこころとうまくやっていくには? 臨床経験豊富な精神科医が丁寧に考察してアドバイスを贈る、春日武彦著『こころの違和感 診察室――しっくりこない自分と折り合いをつける方法』(河出新書)が発売されました。こんなはずじゃなかったのに!と
2022.03.14ユヴァル・ノア・ハラリ
著作累計が3,500万部を突破した世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2022年2月28日付の英国ガーディアン紙に「プーチンは負けた――ウラジーミル・プーチンがすでにこの戦争に敗れた理由(原題:Why Vladimir Putin has already lost this war)
2022.03.04主人公はアイドルの夢にもがくメイド喫茶店員アイドルを夢見ながらも、メイド喫茶でバイトを続けていた友美は、信頼していた人間の裏切りをきっかけにバランスを崩していく。一方、友美の唯一のファンである「ひろやん」は、母親を介護する日々のなかで、メイドとして頑張る彼女を推し続けていたのだが……。裏切り、妬み、
2022.03.03新海誠氏(アニメーション監督)推薦!「誰もが地獄を抱えて生きている。それこそが美しさの源なのだと、武瑠さんが全霊で歌っている。」ーー構想20年。顔を持たない小説家と疫病神アイドルが出会って動き始める「物語の遺書」、待望の刊行。 実際の感情を基に紡つむがれた、作り話の遺書です。
2022.02.28中西恭子
『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』は、虚構の皮膜によって現実とつながる、もうひとつのアメリカ文学史の物語である。第二次世界大戦後の激動の時代を生きたアメリカ人作家ジュリアン・バトラーの公私にわたるパートナー、ジョージ・ジョンの遺作となった回想録の「翻訳」と、長大な「訳者あとがき」がその消息を伝え
2022.02.16円城塔
『草枕』を持ち出すまでもなく、絵画と小説の相性はよい。 どちらも何かを描くのである。片方は文字で、他方は色の広がりで何かをそこに、止まった形であらわすのだが、何が描かれているかについての議論は込み入る。 ごく素朴には、どちらも現実の何かを描くのであり、であるならば、そこには主客というものがある。とこ
2022.02.15