
稀代のアーティスト、イ・ランがコロナ禍の日本の読者へ贈ることば
イ・ラン
『アヒル命名会議』日本語版作家のことば「名づけること」が生涯の夢イ・ラン コロナ時代が始まった3月から、手の先がしびれて冷えたり、夜中に目が覚めて、ばっと起き出して泣いたりする日がときどきあります。同じニュースをくり返し見て、メッセンジャーに毎日飛んでくる数字を読み、声に出し
2020.11.27単行本
イ・ラン
『アヒル命名会議』日本語版作家のことば「名づけること」が生涯の夢イ・ラン コロナ時代が始まった3月から、手の先がしびれて冷えたり、夜中に目が覚めて、ばっと起き出して泣いたりする日がときどきあります。同じニュースをくり返し見て、メッセンジャーに毎日飛んでくる数字を読み、声に出し
2020.11.27新胡桃
第57回文藝賞優秀作受賞者は新胡桃(あらた・くるみ)さん。16歳の高校2年生です。文藝賞史上2番目に若い受賞者となります。受賞作『星に帰れよ』で描かれるのは、作者と同じ16歳の高校生3人の世界。家庭に問題を抱えながらも、クラスでは明るい「変わり者」キャラとして振る舞う、「モルヒネ」というあだ名の女の
2020.11.16藤原無雨
第57回文藝賞は史上最多の応募作の中から受賞作として、藤原無雨さんの『水と礫』が選ばれました。砂漠に隣接する架空の町を舞台に繰り広げられる、壮大なスケールの一大叙事詩。「同じ物語の反復」という、大胆な手法で描かれるのは、東京で負った傷を癒すため砂漠を越えようとする男と、その一族の物語。生きづらい現代
2020.11.16評者・太田莉菜
時たま友人と話題にあがる話で、子供の時にふと「今見えているこのリンゴの赤は私にとっては赤だけど、他の人には違う赤かもしれない、丸く甘酸っぱいこの果物は、他の人には四角く苦い他の何かかもしれない、そうなると私の生きている世界は信じていいの? 正しさってなに? 絶対ってなに?」と考えたりすることがあっ
2020.11.10評者・彩瀬まる
読みながら、これまでの人生で遭遇した数々の不穏で心もとない一瞬が、水底から立ちのぼる泡のようにふつふつと眼裏へ浮かんだ。道端にしゃがんでこちらを見ていた、年齢も背丈も同じくらいなのに腕の太さが自分の半分しかない子供。うちの母親は馬鹿だから殴っているんだとファミレスで熱っぽい目をして語った同級生。鉄
2020.11.09小崎哲哉
大富豪のスーパーコレクター、資本主義と距離を保つキュレーター、新秩序に挑むアーティスト……日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの世界基準を描いて話題となった著書『現代アートとは何か』。その著者である小崎哲哉さんが、アメリカ大統領選で話題のドナルド・トランプと現代アートと
2020.11.04世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏本人のシナリオによる、全世界1600万部の超ベストセラー、『サピエンス全史』の公式漫画化プロジェクトが始動! 第一巻『漫画サピエンス全史 人類の誕生編』は、2020年11月7日以降、全国書店にて発売。 ネアンデルタール人やデニソワ人など、かつては複数
2020.10.27フィリップ・ウィルキンソン
騎士、勇者、魔法使い、精霊……胸躍る物語がぎっしりつまった決定版大図鑑! 『世界の神話と英雄 大図鑑』天地のはじまりから世界の英雄伝説まで、あらゆる神話を集めた決定版ビジュアル図鑑! 神々、精霊、勇者、魔法使い、怪物たち……。古今東西670名以上が登場! 子どもから大人まで楽しめる夢の図鑑が誕生!
2020.10.26春日孝之
「敬虔な仏教国」として知られるミャンマーですが、2011年に軍政から民政へ移管後は、その豊富な埋蔵天然資源から日本を含むビジネス層から注目され、急速に経済発展を続けています。しかし一方ではロヒンギャ問題をはじめとして、国内情勢はとても複雑……先のミャンマー総選挙はアウンサンスーチー率い国民民主連盟(
2020.10.20評・佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
新型コロナウイルス感染蔓延による中国・武漢の都市封鎖解除から半年あまり――いまだ世界で猛威をふるうこのコロナ禍を最初に体験した都市から、女性作家・方方(ファンファン)が発信し続けた60日間の記録『武漢日記』は、日本でも発売以降、大きな反響を呼んでいます。いま、中国社会で何が起きているのか、そして、こ
2020.10.19