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無数の『お前』に届く私語 —— 歌人・大森静佳が読む、尾崎世界観初歌詞集『私語と』

私たちは、言葉があるから苦しむのか。それとも苦しいから言葉にすがるのか。 『私語と』は、クリープハイプの尾崎世界観が20年の歳月をかけて書きつづってきたもののなかから、よりすぐりの75曲をおさめた歌詞集である。言葉によってわかりやすくまとまる前の、胸の疼きのようなものを慎重に、ときに破れか

どこから言葉は生まれたか?——作家・山崎ナオコーラが読む、尾崎世界観初歌詞集『私語と』

 人類は、もともとは言葉を持っていなかった。 大昔、言葉はどこから生まれたんだろう?「誰かに何かを伝えたくて、そこから言葉が生まれた」と多くの人が想像するかもしれない。 けれども、本当にそうだろうか? 「ふと呟いた、ちょっとしたひとりごとが、人類の最初の言葉」ってことはないだろうか? ひとりごと、そ

【著者インタビュー】ヒップホップで育った女性の立場から何かを書きたいと思っていました

これまであまり語られることのなかった女性ラッパーの活躍を紹介し話題を集める『シスタ・ラップ・バイブル』。この画期的な作品の著者クローヴァー・ホープさんに、本書を翻訳した押野素子さんが話を聞きました。ヒップホップとともにあった自身の生い立ちから、愛聴するアーティストやアメリカの音楽業界の現実まで、クロ

かくして私たちは、一つの終わりに抗って…… ニック・ランド『絶滅への渇望』書評

【ニック・ランド『絶滅への渇望』刊行記念 第2回】英国出身の哲学者ニック・ランドは、「加速主義」や「思弁的実在論」の源流として、またオルタナ右翼に哲学的基盤を与えた人物として注目を集めています。このたび、ランドの第一作にして唯一の主著『絶滅への渇望』が刊行されました。ニック・ランドを紹介する第一人者

加速主義はここから始まった——。ニック・ランド唯一の主著『絶滅への渇望』訳者あとがきから、その核心に迫る!!

【ニック・ランド『絶滅への渇望』刊行記念 第1回】英国出身の哲学者ニック・ランドは、「加速主義」や「思弁的実在論」の源流として、またオルタナ右翼に哲学的基盤を与えた人物として注目を集めています。このたび、ランドの第一作にして唯一の主著『絶滅への渇望』が刊行されました。ランドの思想が凝縮したかたちで展

プーチンとソローキン──対峙する二人の「怪物」

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて書かれたウラジーミル・ソローキン(*)のエッセイ「プーチン 過去からのモンスター」は多くの海外メディアに掲載された。「文藝 2022年夏季号」(2022年4月7日発売)では、オリジナルのロシア語テクストからの全訳を緊急掲載している。その掲載を受け、ソローキンの多くの

「文藝」夏季号掲載、文藝賞優秀作受賞第一作の新胡桃「何食わぬきみたちへ」試し読み

向き合わずにいられて、安全圏で生きられて、いいな――。高校の教室、ひりつく記憶。第57回文藝賞優秀作受賞の著者による第二作。  ===↓試し読みはこの↓へ===何食わぬきみたちへ新胡桃 伏見の場合  ピピッと小気味よい電子音が鳴った。スイカで改札を出てすぐバスに乗り、し

「文藝」夏季号掲載、でか美ちゃん「名前だけでも覚えてください」試し読み

私には特別な才能があるはずなのに、いつもいつも“普通”で、名前も普通、あだ名さえつけてもらえない。名前を巡る冒険を描く、著者初の小説。===↓試し読みはこの↓へ===名前だけでも覚えてくださいでか美ちゃん 田中由美 今ここで立ち上がって、大きい声でも出したら、私、どうなっちゃうんだろう。「えー、文武

「文藝」夏季号掲載、山下紘加「あくてえ」試し読み

あたしの本当の人生はこれから始まる――。九十歳の憎たらしいばばあと、面倒見が良く気弱な母と三人で暮らす小説家志望のゆめ。鬱屈を悪態に変えて己を奮い立たせる十九歳のヘヴィな日常。===↓試し読みはこの↓へ===あくてえ山下紘加  あたしは日頃から、あくてえばかりつく。「あくてえ」は、悪口や悪

私がいま、『共感の正体』を書いたわけ

日常の人間関係、ビジネスシーン、ケアの現場……いま、さまざまな場面で「共感」が注目されています。関連書籍の刊行ラッシュも続いています。しかし、「共感」とはいったい何なのでしょうか? その本質に迫る著書『共感の正体ーーつながりを生むのか、苦しみをもたらすのか』をこのたび上梓された山竹伸二さんに、執筆の

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