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モテの身体性──片岡義男の小説はいつもいいにおいがする

片岡義男『くわえ煙草とカレーライス』書評  コーヒー、カレーライス、万年筆のインク、玉子サンド。片岡義男の小説はいつもいいにおいがする。いくつも登場する喫茶店は香りに満ちていて、とびきり居心地がよさそうだ。たとえばこんな描写。〈コーヒーをひと口だけ飲んだ彼女は、自分はいま考えごとをするのだ

くっついて、わからなくなる──島田雅彦「絶望キャラメル」書評

 「絶望」、は小説にはよく出てくるかもしれない。「キャラメル」はそこまで小説では見かけないけれど出てこないことはない。でも「絶望」と「キャラメル」の組み合わせは、たぶん初めて。くっつけて「絶望キャラメル」にすると、絶望も、キャラメルも、ちょっと、おかしくなって、よくわからなくなる。 そんな

全国の温泉を旅するネコの「かけ湯くん」が活躍する、漫画家・松本英子、渾身の温泉賛歌コミックエッセイ発売!立ち読み公開中!

歩いだ、食べた、呑んだ、そしてつかった!足の向くまま、気の向くまま、全国の温泉を旅する、ネコの「かけ湯くん」。稲子湯温泉、温泉津温泉、三朝温泉、鉄輪温泉、銀山温泉、草津温泉、麒麟山温泉、そしてご近所の銭湯まで。山・海・里の幸と地酒をあじわい、町歩きやちいさな発見を楽しむ……かけ湯くんの旅は、その土地

【著者インタビュー】人生はマーケティングでできている!『いまさら聞けないマーケティングの基本のはなし』刊行記念 【前篇】

一橋大学経営管理研究科・松井剛教授による『いまさら聞けないマーケティングの基本のはなし』刊行記念インタビュー。オムツから棺桶まで……、生まれてから死ぬまでずっと消費者である私たちにとって、マーケティングは、ビジネスの場に限らず、あらゆる人生の場面で役立ちます。<人間に必要な力>としてマーケティングを

落語とハムレットの「世界」で ── 橋本治『おいぼれハムレット』書評

 座布団に正座した落語家はパーパー言いながら、何もないからこそ何でも生み出すことができる。つじつまは客が合わせる。例えば、頭上から桜の木が生えた男。ここまでは誰でも絵を浮かべられる。ただ、これが、頭上の桜を根こそぎ引っこ抜かれてできた巨大な穴が池となり、屋形船だなんだでどんちゃん騒ぎ、その騒音でノイ

世界でひとつだけの花──山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』書評

 孤独はカッコいい。なんだかハードボイルドだ。闇を背負っている雰囲気があるし、それだけですごい特別な存在っていう感じがする。思春期はとくに孤独を好みがちだけど、思春期マインドにあふれた中年のぼくも、いまだ孤独の大ファンだ。十代の頃、孤独に酔いたいがために家出して、駅前で物乞いをしたことがある。あれは

奴隷国だ! 「にっほん」には奴隷しかいない!  ーー笙野頼子『ウラミズモ奴隷選挙』発売迫る!!

奴隷国だ! 「にっほん」には選挙権のある奴隷しかいない!2003年『水晶内制度』、2006年「だいにっほん」シリーズ、2016年『ひょうすべの国』――その予見性で現代世界文学読者を戦慄させ、とうとうカサンドラと呼ばれてしまった作家・笙野頼子が、前作を超えて更なる追撃へ!日本奴隷制社会への最も過激な告

祝・重版決定! 吉川浩満『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』まえがき公開!!

各所でご高評頂き、おかげさまで発売後2ヶ月弱で重版が決まりました!「まだ読んでないよ」という方、「この秋は“人間とは何か?”を考えてみたい」という方のために、本書の「まえがき」を特別公開します。終わりには刊行記念ブックフェア、トークイベント、youtube番組公開情報と盛りだくさんです。ぜひ最後ま

『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』著者・吉川浩満さん 刊行記念特別インタビュー【後篇】

吉川浩満さんの新作『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』の舞台裏に迫った特別インタビュー後篇。今回は、近年の吉川さんのご関心の変化、人間の定義をめぐる現状、そして未来についてなど、さらに踏み込んでたっぷりお話をお聞かせいただきました。 ──ベストセラーとなった前著『理不尽な進化』から4

今年も8月12日がくる──。33年前 520人が犠牲になった日航機墜落、遺物の化学分析で判明した事実とは?

あの事故の背景に何があったのか──。 当時日本航空に勤務していた元客室乗務員が日航機墜落事故の真相に迫ったシリーズ新作、『日航123便墜落 遺物は真相を語る』(青山透子著)が発売されました。 2017年7月に刊行されたシリーズ第2弾『日航123便 墜落の新事実』は10万部を突破するベストセ

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